山を楽しむ7つの約束 (日本山岳協会)
1
山登り、とにもかくにも計画書
物事を行う前には、その目的や手段、方法を決め、周到な準備が必要です。
登山も例外でなく、登山の目的、日程とコース(参加者に見合った)、参加者と役割分担、行動予定、
留守家族等への周知など、参加者全員で綿密に計画・準備し、関係先に計画書を提出しましょう。
単独で山に登るのはやめましょう。
2
軽装備、登る前から遭難者
登山は、食料のほか雨具や寒さを防ぐための防寒具、さらにヘッドランプや水筒、地図、コンパス、医薬品
携帯電話など万が一の時に備えて装備しなければなりません。
登山の目的やコースに会った装備を準備しましょう。
それを怠れば、登る前からあなたは遭難対象者です。
3
あなどるな、過去の体力、過去のもの
100ー(ご自分の年齢ー20)はいくらですか?
出た数字がすでにあなたが失った体力です(%)
たとえば、現在70歳であれば最も体力のあった、20歳の時の半分しかないということです。
自分の体力を過信せず、自覚して行動しましょう。
4
事故防ぐ、山の知識と、基礎技術
かって、「山がそこにあるから登る」と言ったイギリスの有名な登山家がいましたが、山に登るには、
綿密な計画はもとより山(自然)に関する基礎知識と、登るための技術がなければなりません。
山の天気の特徴、山の標高と気温の変化、観天望気(点を見て天候を推測)、地図の読み方、コンパスの
ーー使い方、歩き方や休憩の取り方、テントの適地と張り方など、基礎的な知識や技術を身に付けましょう。
5
緊急時の対応力が命綱
山に登るために必要な装備や知識、技術の有無が、万が一の時の生死に大きく影響します。
たとえば次のような場合貴方はどうしますか?
・予定通り下山できず日没となった時 ・怪我をして動けなくなった時
・急なくだりの岩場に遭遇した時 ・道に迷った時 ・急に荒天になった時
登山中には、予期しない出来事が一杯あります。
そのようなときの対応力を身に着けておきましょう。
6
山の事故、転倒・滑落・道迷い
山での事故は、山域の事前研究不足による「道迷い」、不注意(ケアレスミス)による「転倒や「滑落」それに
「体力の消耗」などが主な原因です。
歩き出す前に、まず体調をチェックし、今一度「忘れ物」は無いかを点検して出発しましょう。
7
備えよう、もしもの時の山岳保険
あなたが山で遭難したら、救助や捜索費用はタダではすみません。
遭難状況により多額の費用がかかり、経済的にも精神的にも大きな負担を余儀なくされます。
しかも、遭難は誰にでも起きる可能性があります。万が一に備え「山岳保険」に加入しましょう。
ハイキング同好会では☆以上の行事に参加する場合は、山岳遭難保険への加入を義務付けています
◎、○の行事はスポーツ保険の加入を義務付けています。(会則参照)
参考
◇ 登山を安全に 神奈川県警
https://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesg0004.htm
◇ 火山登山者向けの情報提供(気象庁)
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/map_0.html
◇ 自己責任なき山歩きの横行を許すな(WEDGE) 羽根田 治
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/994?page=1