ハイキングや山登りは自然に身をおいて行動するため、時には風雨や降雪強風などに遭遇することも多い。特に中高年になると、こうした外界条件への対応力、抵抗力も衰えているため、雨具やシャツなどの装備類は特に性能の良いアイテムを選定購入し、使い方にも日ごろから習熟しておく必要がある。 靴底のはがれや脱落のトラブル対策 ハイキング中に突然靴の底がはがれてしまうトラブルが多発しています。昨年は服部さんが経験されました。一般に山中などを歩行中に突然発生するため、無事に下山して帰宅することが出来るように常に対応策を準備しておく必要があります。靴底がはがれるトラブルは靴底のビブラムなどの硬い素材(アウトソール)と靴本体の中間に発泡素材のミッドソールというクッション材が接着してあるが、この材料が経年変化や吸湿などで劣化してぼろぼろになることと、接着剤の劣化が原因とのことである。 靴を頻繁に使用しない場合でも自然に劣化するため、製造後5年程度過ぎると事故の確率が非常に高くなるので、出発前に毎回靴の状態を細かく観察するようにお願い します。 なお、5年くらいが目安の判断基準はプロショップなどで販売している一流品の場合の話であり、激安ショップなどで安価に市販しているハイキングシューズなどの場合は新品の場合でも発生しているのを目撃したこともあるのでご注意ください。 ![]() また、本格的な登山シューズ(\20000以上)でアッパー(靴本体)があまり痛んでいない場合などはソールの張替えもショップでやってくれるので、新品購入と併せて検討してみてください。 靴底のはがれトラブルにあった場合は、テーピングテープがあると、テープを靴の上からグルグル巻きにして急場をしのぐことが出来ます。靴紐の予備があると同様に靴底を緊急固定することが出来るが結び方が難しい上歩行中に緩むなど二次トラブルに見舞われることもある。 テープ:薬局やスポーツ店で売っている「テーピングテープ」を他の救急品とともに小袋などに入れてザックの中に入れておく。かなりかさばるので、必要な長さ(5mくらい)を切って小さく巻いておくと携帯性がよい。テーピングテープは伸縮するタイプと非伸縮タイプがあり、靴底トラブル対応には非伸縮タイプを、幅25ミリ×12mのものが使いやすい。価格は¥300程度。また、テープは手で簡単に切れるので使いやすい。もちろんこのテープの本来用途である傷や捻挫などの応急対応、靴擦れ予防などにも使えます。 http://www.nichiban.co.jp/medical/product/sports/product/5_1_1.html ⇒top アウトドアでガスストーブをうまく使うためには? アウトドアでガスストーブを使って湯を沸かしたり、調理をする場合の最大の問題は風である。アウトドアで無風状態はまず無いといってよく、ガスストーブにコッフェルなどを乗せて湯を沸かそうと張り切ってもなかなか沸かないケースが多いが、これは全て風のせいである。折角燃えているガスの火熱が風で流されて思うようにコッフェルに当たらないため時間がかかり、ガスは無駄に消費されるわけである。従って風防を使って風を避けることが肝要になる。市販の風防もあるが結構高価で、かさ張り、壊れやすいので満足できる市販品にはお目にかかったことが無い。いろいろ苦労した結果、市販のアルミ製「てんぷらガード」を利用して、軽量・コンパクト・安価な風防を作り利用しているのでご紹介します。100円ショップでも入手できるし作り方も至って簡単です。 ①「てんぷらガード」(1辺30cmくらいの小型、3枚折タイプのもの)を広げ、2本の折り目の下から1/3位までハサミで切れ目を入れて終わり。 ②下から1/3を内側に折り曲げて、適当に折りたたむと完成。 ③使用する際はアルミ風除けを広げて風で飛ばないように写真のように、下1/3を直角にまげてストーブの下に敷けば完了。単価も¥130位と激安で、紛失しても気にならない。10回以上は使える。だめになったら又作ればよい。 ![]() 留意点は ①風上に向かってガードを置く。(開放部を風下側に) ②ガスストーブのタイプ(一体型)によってはガスカートリッジが加熱されて危険な場合がある。出来るだけ写真のようなカートリッジとストーブ本体が離れてチューブで繋がったタイプが安全である。 てんぷらガード(赤線:切れ目) セッティング 使い方 ![]() ![]() ![]() |